2006年12月4日
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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
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【さらなる続報】なんと姑息な272号
■マスメディアはどうして報じない?
もちろん例の「警察庁提言」の続きである。
それにしても不思議なのは、大新聞やテレビが、この問題を扱わないことだ。
別に今回の提言に賛成であっても反対であってもいい。ママチャリしか知らないなら、それでも構わん。ただ「一般車道の自転車を制限(または禁止)する」という、近代交通行政始まって以来の大転換に、なんら言及しないのはなぜか。その一方で、現状をほぼ追認するばかりの「歩道解禁」にだけこだわって、ぬるい報道をするばかりなのはなぜなのだろうか?
私もヘンに思っていたのだ。
ところが、ひょんなことから、その謎が解けた。
彼の指摘は正しかった。私は唖然とした。
■こんな小細工を……!
警察庁のサイト「自転車の安全利用の促進に関する提言」を開いてみると、そこには4つのPDFファイルが置かれてある。[提言] [資料] [概要] [要旨] の4つである。
このうち。[提言] と [資料] は、総ページそれぞれ30ページ弱の、ちょっと長い文章。数々の資料とともに、見えにくい結論までが、つらつらと並べて書いてある。
それを親切にもまとめてくれたのが、 [概要] [要旨] の二つだ。それぞれA4サイズ2枚と1枚。さらりと読める。読みやすい。
ところが、その [概要] と [要旨] には、一語たりともあの「提言・第4、2(4)」が書かれていない。つまり「自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」については、一切、触れられていないのだ。
くくくくく……(涙)。
情けないことを言うが、これではサッチョーのクラブ記者たちは気づかないよ。
自転車にとって多少自虐的なことを言うけど、どうせ夕刊の埋め草なのだ。KC庁(警視庁)クラブに較べて、サッチョー(警察庁)クラブは人員も少ないし、その分、忙しい。どうせ埋め草の発表記事、それならば合計60ページ弱の提言や資料を読み込むよりも、わずか3枚の概要と要旨で十分さ。かくしてできたのが、あの30日付の夕刊記事だ。
「歩道解禁」。あ、そうですか。
「子どもと老人のために」。あ、そうですか。
以上。
……。
情けなさもさることながら、だが、それにしても、警察庁。ここまでやるか。
ことは「一般道路の自転車通行禁止」という、戦後初の交通行政におけるパラダイムシフトなのだ。それが概要や要旨に入らない。そんな概要のどこが概要、そんな要旨のどこが要旨なのだろうか。何より「現状と一番大きく違う」部分を指摘せずして、どうして概要・要旨が成り立つのか。
何という姑息。何という卑怯。
そうして国民を欺き、法案を通し、通過した暁には、すでに後の祭りとするつもりか。
■これが警察のやり方なのか
誤解してもらっては困るので、あえて言うが、そもそもでいうなら、私は日本の警察が好きな方だった。いや、今でもまだ多少の信頼は残っている。
各国の警察に比べると、大まかなところ、モラルが高く、清廉実直で、暴力的要素が低い。少し揺らいできたとはいえ、日本の犯罪発生率は相変わらず低く、治安も高いレベルで維持されている。これらのことは、皆、日本の警察の努力の賜である。それを認めるに吝かではないのだ。
ところが、その警察庁が、こうした小細工を平気で弄する。国民を欺き、法案をゴリ押ししようとしている。
頼むから、やめていただけないか。
今ならまだ間に合う。
少なくとも「提言・第4、2(4)」にあたる条項、または、それに準じるものを削ってはいただけないだろうか。どうせ概要にも要旨にも入らない、どうでもいい条項だった筈ではないか。別に削ったって支障はなかろう。
私はそれを切に願う。
すべての自転車を愛好する人たちのために。すべての日本人のために。そして、この地球のために。
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